Japanische Klassiker mit Furigana
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ぎもんのきんかい
疑問の金塊
海野 十三
Lesen Sie 疑問の金塊 (ぎもんのきんかい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.600 Zeichen · 32 Bildschirme
僕はそんなことじゃないと思うよ」
「じゃ、どう思う?」
「僕のはこうだ。仙太のやつ、ここまで来て金貨を数えていたのだ。ここは人通もない暗いところだけれど、向うの街の灯が微かに射しているので。ピカピカしている金貨なら数えられる。そこを遥か後方から尾けて来たやつが、ピストルをポンポンと放して……」
「ポンポンなんて聞えなかった。……尤も俺は消音ピストルだと思っているが……」
「とにかく、遥か後方から放ったのだ。見給え、この弾痕を。弾丸は撃ちこんだ儘で、外へは抜けていない。背後近くで撃てば、こんな柔かい頸の辺なら、弾丸がつきぬけるだろう」
刑事たちは、その筋へ警報することもしないで、勝手な議論を闘わした。それは所轄警察署へ急報するまでに、事件の性質をハッキリ嚥みこんで、できるならば二人でもって手柄を立てたかったのである。それは刑事たちにとって、無理もない欲望だったし、それに二人が本庁を離れ、はるばるこの横浜くんだりへ入りこんでからこっち、二人で嘗めあった数々の辛酸が彼等を一層野心的にしていた。
私は先程から、二人の眼を避けて、屍体の横たわっている附近を、燐寸の灯を便りに探していた。