Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぎわく
疑惑
江戸川 乱歩
Lesen Sie 疑惑 (ぎわく) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.308 Zeichen · 37 Bildschirme
お袋が般若の様な恐ろしい形相をして、両手で斧をふり上げている所や、兄きが顔に石狩川の様なかんしゃく筋を立てて、何とも知れぬおめき声を上げながら、兇器をふり下している所や、妹が何かを後手に隠しながら、ソロリソロリと親父の背後へ迫って行く光景や」
「じゃ君は昨夜寝なかったのだね。道理で何だかこう奮していると思った。君は平常から少し神経過敏の方だ。それがそうこう奮しちゃ身体に触るね。ちっと落ついたらどうだ。君の話しを聞いていると、あんまり生々しいので、気持が悪くなる」
「おれは平気な顔をしている方がいいのかも知れない。妹が兇器を土に埋めた様に、この発見を、心の底へ埋めてしまった方がいいのかも知れない。だが、どうしても、そんな気になれないのだ。無論、世間に対しては絶対に秘密にしておかねばならぬけれど、少くともおれ丈けは、事の真相を知りたいのだ。知らねばどうしても安心が出来ないのだ。毎日毎日家中のものが、お互がお互を探りあっている様な生活は堪まらないのだ」
「今更いっても無駄だけれど、君は一体、そんな恐しい事柄を、他人のおれに打開けてもいいのかい。最初はおれの方から聞き出したのだが、この頃では、君の話を聞いていると恐しくなる」