Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぎわく
疑惑
江戸川 乱歩
Lesen Sie 疑惑 (ぎわく) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.308 Zeichen · 37 Bildschirme
二、五日目
「足跡は」
「それは駄目だよ。このお天気で、地面がすっかりかわいているんだから」
「……君の所には、やとい人はいなかった様だね」
「いないよ……ア、では、君は、犯人は外部からはいったのではないと。……そんな、そんなことが、いくらなんでも、そんな恐ろしいことが。きっとあいつだよ。その親父になぐられた男だよ。労働者の、命知らずなら、危険なんか考えてやしないよ」
「それは分らないね、でも……」
「ああ君、もうこんな話は止そう。何といって見た所で、済んでしまったことだ、今更どうなるものじゃない。それに、もう時間だよ。ぽつぽつ教室へはいろうじゃないか」
二、五日目
「それじゃ、君は、お父さんを殺した者が、君の家族の中にあるとでもいうのかい」
「君は、この間、犯人は外からはいったのではないという様な口ふんを漏らしていたね。あの時は、そんなことを聞くのが嫌だったので――というのが、いくらかおれもそれを感じていて、痛い所へさわられた様な気がしたんだね――君の話を中途で止めさせて終ったが、今、おれは、その同じ疑いに悩まされているのだ。……こんなことは無論他人に話す事柄じゃない。出来るならだれにもいわないでおこうと思っていた。