Japanische Klassiker mit Furigana
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ちじんのあい
痴人の愛
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 痴人の愛 (ちじんのあい) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 179.399 Zeichen · 353 Bildschirme
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「夜の八時に行水を使わせる。海水浴で日に焼けたのがまだ直らない。ちょうど海水着を着ていたところだけが白くて、あとが真っ黒で、私もそうだがナオミは生地が白いから、余計カッキリと眼について、裸でいても海水着を着ているようだ。お前の体は縞馬のようだといったら、ナオミは可笑しがって笑った。………」
それから一と月ばかり立って、十月十七日の条には、
「日に焼けたり皮が剥げたりしていたのがだんだん直ったと思ったら、却って前よりつやつやしい非常に美しい肌になった。私が腕を洗ってやったら、ナオミは黙って、肌の上を溶けて流れて行くシャボンの泡を見つめていた。『綺麗だね』と私が云ったら、『ほんとに綺麗ね』と彼女は云って、『シャボンの泡がよ』と附け加えた。………」
次に十一月の五日―――
「今夜始めて西洋風呂を使って見る。馴れないのでナオミはつるつる湯の中で滑ってきゃっきゃっと笑った。『大きなベビーさん』と私が云ったら、私の事を『パパさん』と彼女が云った。………」
そうです、この「ベビーさん」と「パパさん」とはそれから後も屡出ました。ナオミが何かをねだったり、だだを捏ねたりする時は、いつもふざけて私を「パパさん」