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Japanische Klassiker mit Furigana

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とざんだんぎ

登山談義

木暮 理太郎

Lesen Sie 登山談義 (とざんだんぎ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.219 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

面白いことには、此先達なるものは、社会的には最も位置の低い人に多かったことで、可なり厳重な不文の約束が習慣的に墨守され、一度団体に加わった以上は、貴賤貧富に拘らず、社会的の地位如何に関係なく、一切平等であって、先達の言葉は命令であり、之に違背することは許されなかったのであります。其仕度といえば、お山の大きなスタンプがべたべた捺してある例の白装束で、無論この大事な装束を洗濯する筈はないから、汗臭芬々として馬車にでも同乗しようものなら、全く辟易せざるを得ない。汽車が通じてからも運悪くこの連中と乗合せて、弱らされた経験のある人が少くないと思います。之を行衣と唱え、先達以外の人は道中だけは平服も許されていたが、山へ懸れば皆この行衣に着替えました。此頃でも未だ時々見懸けます。田舎の講中は左程でもないが、都会の団体は勝手放埒になって、先達に過去の勢力なく、汗臭くない代りに飲む騒ぐで、乗合の者は全く迷惑する。真面目な信仰的登山が衰えて、気散じな遊山気分の旅と変ってしまった以上は止むを得ない事です。尤も昔の登山だとて宗教的ではあったが、お山というものを離れて考えれば、享楽的気分がない訳でもなかったのですが、今は宗教的色彩がずっと淡くなって、享楽的気分の方が遥に多くなったのであります。