Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しらがこぞう

白髪小僧

杉山 萠円

Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme

Aozora Bunko

そうして怪我が急に痛くなったから青眼先生の処へ行くのだと云い捨てて、ヒラリと鞍に飛び乗るが早いか、裏門から一目散に逃げ出しました。

十六 金剛石

美留藻は紅矢の家を逃げ出しますと、先ず一番に仕立屋に行って着物を受け取りまして、賃には一粒の大きな金剛石を投り出して来ました。

その次には帽子屋、その次には靴屋、その次には剣屋と、それぞれ尋ねてまわって、品物を受け取って、代金には皆宝石を一粒宛、髪毛の中から摘み出して与えましたが、それから都の大通りを驀然に南に走りますと、暫くして向うから美留藻の脱け殻のお婆さんの着物を着て、喘ぎ喘ぎ走って来る紅矢に出会いました。すると美留藻は乱暴にも、突然馬を紅矢に乗りかけて、逃げる間もなく踏み蹂り蹴散らして、大怪我をさせてしまいました。そうして全く呼吸が絶えて、うつ伏せに倒れたのを見澄まして引き返して来て、助けて行く風をして馬の上に抱え乗せて、只或る森の中へ這入りました。

そこで美留藻は自分の顔の繃帯を取って、紅矢の血まみれの顔をすっかり包んでしまいまして、それから今まで借りていた紅矢の着物を返して旧の通りに着せて、自分は新しい男の着物を着込んで、お婆さんの着物は打っ捨ってしまいました。