Japanische Klassiker mit Furigana
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しらがこぞう
白髪小僧
杉山 萠円
Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme
「うるさい女の子だな。山へ持って行って焼いてしまうのだ」
「エエッ。それはあんまり勿体ないじゃありませんか。それには面白いお話しが沢山書いてあるのです。妾はそれを読んでしまわなければ、今夜から眠る事が出来ませぬ。明日からは生きている甲斐が無くなります。何卒、何卒後生ですから妾を助けると思って、その銀杏の葉に書いてある字を読まして下さい。ね。ね」
と泣かんばかりに頼みながら、老人に追い付いて袖に縋ろうとした。けれども爺さんは尚も意地悪くふり払って――
「そんな事を俺が知るものか。この銀杏の葉に書いてある文字は、藍丸国の大切な秘密のお話しで、これをうっかり読んだり聞いたりすると、藍丸国に大変な事が起るのだ。とてもお前達に見せる事は出来ない。諦めて早く帰れ」
と云いながら一層足を早めて歩き出した。
するとこの様子を見ていた白髪小僧は、何と思ったか忽ちむっくり起き上って、大急ぎであとを追っかけはじめた。その中に美留女姫も一生懸命に走ってお爺さんに追い付いて、何を為るかと思うと、懐から小さな鋏を取り出して、お爺さんが荷いで行く袋の底を少しばかり切り破った。そうして、その破れ目から落ちる銀杏の葉を、お爺さんが気付かぬように、ずっと後ろから拾って行きながら、その上に書いてある一字一字を清しい声で読み初めたが、その一字一字