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Japanische Klassiker mit Furigana

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しらがこぞう

白髪小僧

杉山 萠円

Lesen Sie 白髪小僧 (しらがこぞう) von 杉山 萠円 (すぎやまほうえん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.770 Zeichen · 194 Bildschirme

Aozora Bunko

は不思議にも順序よく続き続いて、次のような歌の文句になっていた。

四 石神の歌

「三千年の春毎に、栄え栄えた銀杏の樹。

三千年の夏毎に、茂り茂った銀杏の樹。

梢に近い大空を、月が横切る日が渡る。

流るる星の数々は、枝の間に散り落ちて、

千万億の葉をふるう、今年の秋の真夜中の、

霜に染め出す文字の数、繋ぎ繋がる物語。

春はどこから来るのやら。秋はどっちへ行くのやら。

毎年毎年花が咲き、毎年毎年葉をふるう。

昔ながらの世の不思議、今眼の前に現われて、

眼は見え耳はきこえても、手足は軽く動いても、

昨日為た事今日忘れ、先刻した事今忘れ、

自分の事も他事も、忘れ忘れていつ迄も、

限りない年生き延びた、聞こえ聾の見え盲目。

不思議な王の知ろし召す、奇妙な国の物語。

昔々のその昔、世界に生きたものが無く、

只岩山と濁り海、真暗闇のその中に、

或る火の山の神様と、ある湖の神様と、

二人の間に生れ出た、たった一人の大男。

金剛石の骨組に、肉と爪とは大理石。

黒曜石の髪の毛に、肌は水晶血は紅玉。

岩角ばかりで敷き詰めた、広い曠野の真中で、

大の字形の仰向けに、何万年と寝ていたが、