Japanische Klassiker mit Furigana
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かんごくべや
監獄部屋
羽志 主水
Lesen Sie 監獄部屋 (かんごくべや) von 羽志 主水 (はしもんど) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.909 Zeichen · 12 Bildschirme
みんなが絶叫し、獅子吼したあとではあり、別に新しい種もないので、誰も口をきく者もなかったのに、一人の十八、九の若僧が出しゃ張って、何う変り栄えもせぬ事を、クドクドと東北弁で述べた時……実に其時だった……。
壇上の席に突ッ立上った大河内参事官閣下が、破れ鐘の様な大声で呶鳴った。
「黙りやがれッ、七ッくどいッ」
若僧は一縮になる、一同呆気にとられてポカーンとした儘、咳払い一つ聞えぬ。
「黙らねえか、五月蠅エや、何ンだ、言う事ア夫れッ切りか、下ら無エ同じ事をツベコベツベコベ、ぬかしやがって耳が草臥れらア、コウ手前達ア、此山に居ながら此山の讒訴をしやがって夫れで済むか、山にもナ、楠孔明が控えてらア、一番灰汁洗いを喰わせたんだゾ。俺は参事官でも四時間でも無エ、高間の初蔵という者だ。手前達の内に良くねエ企らみを為る奴があるので、偽勅使で一杯引ッ掛けたタア真逆に気も付くめエ、智慧の足り無エ癖に口許達者にベラベラ喋りやがって、今に其舌の根ッ子オ引ン抜いてやるから待ってろヨ。今手前達の言立てはすっかり速記にとってあるから夫について言抜は又幾何でも考えられらア、馬鹿野郎共め」