Japanische Klassiker mit Furigana
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もうもくものがたり
盲目物語
谷崎 潤一郎
Lesen Sie 盲目物語 (もうもくものがたり) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.341 Zeichen · 148 Bildschirme
大将ではござりませぬ」と申しあげますと、のぶなが公かっと御りっぷくあそばされ、「おのれ、ふかくにも生けどりになるほどの侍として、ものゝひょうりが分るか」と、鑓のいしづきで石見どのゝあたまを三度おつきになりました。なれどもひるむけしきもなく、「手足をしばられているものをちょうちゃくなされてお腹がいえますか、おん大将のこゝろがけはちがったものでござりますな」とにくまれぐちをたゝかれましたので、ついにお手うちになりました。美作どのはおとなしくしておられましたところが、「その方じゃくねんのみぎりより武勇のほまれたかく、おにがみのようにうたわれながらなんとしておくれを取ったるぞ」との仰せに、「とかく老もういたしまして此の通りのしまつでござります」と申され、「いちめいを許して取りたてゝつかわそう」という御諚でござりましたけれども、「このうえはなんの望みもござりませぬ」と申されてひたすらおいとまをねがわれました。「しからばせがれの新兵衛を世話してやろう」とかさねて御じょうがござりましたときに、美作どの御子息しんべえどのをかえりみられ、「いや/\、御辞退申した