Japanische Klassiker mit Furigana
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しんじゅとうのひみつ
真珠塔の秘密
甲賀 三郎
Lesen Sie 真珠塔の秘密 (しんじゅとうのひみつ) von 甲賀 三郎 (こうがさぶろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.661 Zeichen · 16 Bildschirme
そこで僕は別の方面を考えた。つまりスリ替えられて居ないんじゃないかと。然し曲者の入った事と、真珠のうちの一つがスリ替えられて居る事は事実だ。そこで甚だ漠然としては居るが、真物を偽物と思わせる為めに一つの真珠をとり替える為めに忍び込む。これは可能だからな。そうして殆ど佐瀬のみに可能じゃないか。鍵も彼が持っている。発見したのも彼だ。そこで少しばかり奴さんに疑いをかけて置いたのさ。そこで例の田村を探し出して叩いて見ると、変な奴が来て買って行ったと云う。眼鏡や頤鬚それに猫脊などは変相の初歩だからね。聞いたような声だとも云うし、ははあ、之は佐瀬だと感じたのさ。それにもともと、塔の事を知って居るのは何人もないんだからな。まあ大体彼奴と見たのさ。彼は始めから田村が何か不正の為めの註文と感付いたに違いない。それでそっと田村をつけて、あの米国人が買わなかったのを見て、之を譲り受け他日ゆっくり真物とかえようと思ったんだろうよ。罪は外国人と詐欺師が負う訳だからね。彼には共謀者はないようだから、塔は多分彼の家に隠されて居るに違いない。多分応接室だろうと思った。と云うのは戸棚や物置はすぐ探されるからね。