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Japanische Klassiker mit Furigana

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めがね

眼鏡

織田 作之助

Lesen Sie 眼鏡 (めがね) von 織田 作之助 (おださくのすけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.591 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

凄いだろう?」

兄はしゃあしゃあとして、得意になっていたが、まだ女学校を出たばかしの花嫁は、婚礼の晩つんなに幸福そうに見えなかった。むしろなんだか、悲しそうだと、道子は思った。

――眼鏡を掛けた女は、みんな悲しそうに見えるのかしら?

と、道子は思って、悲観した。

一月ばかり経って、すっかり兄嫁に馴染んだ頃、道子は、

「お姉様は、なぜ御婚礼の晩あんなに悲しそうにしていらっしたの?」

と、訊いてみた。

「それはね、――」兄嫁はちょっと口ごもって、「あたしの一番の仲良しをあの晩お呼び出来なかったからよ。それが悲しかったの」

「どうして、お呼び出来なかったの?」

しかし、兄嫁はふと赧くなっただけで、答えなかった。

ところが、それから間もなく、兄嫁のところへ結婚式の招待状が来た。

「まあ、口惜しい」兄嫁は叫んだ。「道子さんこの女よ、この方よ。あたしが自分の結婚式に呼べなかったひとというのは……」

あっけにとられて眼鏡の奥で眼をパチクリさせていると、彼女は続けて「――学校時代、この女と二人、どちらも一生結婚なんかしないで置きましょうねと、約束したのよ。だから、あたしその約束を裏切ったのが辛くて、呼べなかったのよ。