Japanische Klassiker mit Furigana
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いしのかみとさえのかみと
石の信仰とさえの神と
折口 信夫
Lesen Sie 石の信仰とさえの神と (いしのかみとさえのかみと) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.221 Zeichen · 15 Bildschirme
石の性質を分割するから、適当な石の信仰をもってきて、さえの神の属性にする。これにはも一つ、理由がある。私は、さえの神が男女の語らいを表わすとか、男の形だとか、女の形だとかいうのは、後の発達だと言うほうがよいと思うているのである。
われわれの分解してゆく考えは、はるか昔の人が築きあげてきたもので、分解すると、昔の人の考えがいろいろ出てくる。分解したものを寄せ進めて、塔でも作るつもりなら、どんな解釈でもつく。なぜ、さえの神が生殖器の信仰と結びついたのか。日本の神典は、近世の国学者が美しく解釈した。これが今でもつづいている。それには、理由もある。神典の中には取捨選択があって、きたないものは捨ててある。昔においてやはり、取捨選択していて、だいたい、その時代の人の頭で、きれいなと思う部分を強く述べている。だから、きれいな部分を主として考え、また、いくらか理想を加え、日本の信仰はきれいなものだ、きれいに纏めねばならぬと思う考えが少しでもあると、非常にきれいなものになってしまい、まるで野卑な信仰がなかったようにみえる。だから、われわれの先輩の研究の仕方は、理想もはいっているが、神典そのものの書き方にも煩わされているのである。