Japanische Klassiker mit Furigana
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こうせんぜんじのことども
禅堂生活
鈴木 大拙
Lesen Sie 禅堂生活 (こうせんぜんじのことども) von 鈴木 大拙 (すずきだいせつ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.634 Zeichen · 57 Bildschirme
これは自分等も幼時随分やったことであるが、壮年以後はそんな事をしなくなった。何か読書して心に留まったことを手帳に書きつけておくことは、好き習慣である。十読一写に如かずと云うこともあって、口で読むより筆に留めておく方が忘れにくい。但し近年は新しい事が次から次へと出て来るので、それに気をとられてしまうのである。色々の本を読んでおかぬと環境の変化に気が付かずに居て、随応の策を誤ることがある。自分だけなら、それでもよいが、何かの意味で他との交渉を持って居ると、自分だけ取り残されて居てはならぬことがいくらもある。殊に今日の世界は異常に拡がって行く世界である。天文学や数学又は物理学の方面の話をきくと、宇宙その物が拡がって行くと云うことであるから、吾等も亦何かにつけて拡がって行くべきであろう。或る意味では、同じ本を何遍も何遍も繰返して読むべきであるが、他の場合では、或る書物は一寸目を通すだけでその内容を一度に攫み得るよう練習しなければならぬ。吾等は、一面では益※(二の字点、1-2-22)深くなり行かなければならぬが、他面ではまた益※(二の字点、1-2-22)広くならなければならぬ。