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Japanische Klassiker mit Furigana

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わたくしたちのけんせつ

私たちの建設

宮本 百合子

Lesen Sie 私たちの建設 (わたくしたちのけんせつ) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 54.430 Zeichen · 107 Bildschirme

Aozora Bunko

しかしこの努力も第一次大戦後の経済破綻、それに伴っての大失業、より多くの女子の失業等の大波に攫われて、まだ人民のものとしての広い活動を展開していなかった。明治開化期以来、日本の民主主義の伝統とその指導力は根本から婦人の社会的地位を向上させるという大事業に成功し得ないまま絶えざる封建性との闘いのうちに今日まで来たのであった。

明治開化期以後の婦人の文学的作品を見ると、その頃の婦人作家というものがどのように女の生活を見ていたかが非常によく分る。明治二十年代に三宅花圃が「藪の鶯」という小説を書いた。坪内逍遙が「当世書生気質」を発表した頃で、それに刺戟され、それを摸倣して書いた小説であり、当時流行の夜会や、アメリカ人や洋装をした紳士令嬢などが登場人物となっている。十八九歳だったこの才媛は、既に反動期に入った日本としての、女権拡張の立場に立って婦人問題を述べている。花圃の小説中最も愛らしく聰明な婦人と思われている女主人公は、日本の富国強兵の伴侶として、その内助者としての女性の生活を最も名誉あるものと結論しているのである。後年花圃の良人三宅雪嶺とその婿である中野正剛等が日本の文化における反動的な一つの元老として存在したことと考え併せると、極めて興味がある。