Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのおもいで
私の思い出
柳原 白蓮
Lesen Sie 私の思い出 (わたしのおもいで) von 柳原 白蓮 (やなぎわらびゃくれん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.796 Zeichen · 8 Bildschirme
お廊下のことをおめんどうといい、草履のことをおこんごうといってる。『源氏物語』をそのまま地でいってるような生活の中でも結構憎まれ口や人に大っぴらで聞かせられないような大口たたくのにも何不自由なく優美に風流にやってのけるのですから、どんなところにも言葉というものは不自由はないものです。
私の父は私が一〇歳の時病死いたしました。その前に父の弟資秀が、分家の養家先を出てしまったのでした。その不義理の埋め合わせに私はこの子爵家に養女にやられました。養父というのが、明治天皇の前の孝明天皇のそのまた前の天子様の御稚児に上っていたという人なんですからずい分古い話。ちょうど武内宿禰みたいな上品なおじいさんでした。この養父母を、おでいさん、おたあさんとよび一〇の時から育てられた私は、その頃の仕合わせ多い学友とは、およそかけはなれたものでした。
つい先だっても、その頃華族女学校といった時の同級生が、今年は私たちの卒業五〇年の記念のクラス会をするのだとて私も仲間入りさせられました。何しろ会うのが五十何年ぶりなんですから、お互いに名乗らねばまったく変わってしまってます。