Japanische Klassiker mit Furigana
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わたしのかつどうしゃしんぼうかんし
私の活動写真傍観史
伊丹 万作
Lesen Sie 私の活動写真傍観史 (わたしのかつどうしゃしんぼうかんし) von 伊丹 万作 (いたみまんさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.073 Zeichen · 30 Bildschirme
急ぐものは二、三日で書かされ、「お初地蔵」などはほとんど一晩で書いてしまつた。それで月給以外には一文ももらつていなかつた。
いつぽう私は※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)絵のほうで月百円内外の収入はあつたから、二人の生活はさして苦しいはずはなかつたのであるが、使い方がへたなためか、二人ともいつもピイピイいつていた。
この時分に二人で見に行つた館は赤坂帝国館、葵館などがおもで、チャールス・レイあたりのものが記憶に残つている。それから当時の俳優では二人ともフランク・キーナンが好きで、この人の出ている写真はたいがい欠かさず見た。
研究生の中で伊藤が一番親しく交際していた人に淵君というトウ・ダンスのうまい青年がいたが、この人は研究所解散後もよく遊びにきた。その後ずつと音信不通になつているらしいが、今でも伊藤と会うとときどきこの人のうわさが出る。何となく切れあじのよさそうな感じのする人であつた。
それより以前に松竹が研究生たちを歌舞伎の仕出しに使つたことがあつた。伊藤や淵君ももちろん使われた仲間であるが、ある時歌舞伎座で「川中島合戦」