Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme
幕僚長が、趙のおしゃべりにたまりかねて、どしんと机を打った。
「あっしは……何も余計なことを……ただひどい目にあわされた仇討ちが出来るんで、うれしいんですよ、へっへっへ」
趙は、あわてていいわけした。
「まあいいさ、趙の手柄でないこともなかろう……ところで、どのへんでやることにするかね?」
司令官が重々しい口調でいった。
「それです……こんどは大事をとって、潜水艦の力にばかり頼らずに、水中電気砲や、爆雷や、出来得れば飛行機、戦闘機と爆撃機ですな、それを総動員して一挙に撃砕したい、というのが小官たちの考えです」
幕僚長がいった。
「小官たちも幕僚長殿の御意見に賛成です」
三人の参謀将校の中の一人がいった。
「爆撃機は間に合うまい」
「その点を僕も心配しているんです、あの島の設備が完成していたら絶好の機会ですがねえ」
技師長がいった。
「すると、君はこの計画に自信が持てないというのか」
若い参謀将校が技師長にくってかかった。
「いや、そんな問題じゃない、僕も攻撃の方法については君たちと全くおなじ意見だ、ただ技術者として、工事が予定どおり進まなかったことをすまなく思っているのだ」