Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme
というのは、奥地にはまだ、蘭印軍の敗残兵が、かくれている形跡があるからだった。
「気をつけたまえ、君たちの大事業の成功を心から祈っているぞ!」
隊長はわざわざ自動車のそばまで送って来られて手をふりながら叫んだ。
だが、バンジェルマシンについて見ると、街には、到るところ日章旗が掲げられ、英夫たちがある街を通りかかると、
「にっぽん、ばんざあい!」
「にっぽん、ばんざあい!」
と、パンツに半袖のシャツを着た、マレー人の子供たちや大人が笑顔を寄せて来た。
かつては、オランダの軍隊が駐在していたバンジェルマシンがそうだった。
英夫たちの乗っている小蒸汽船も、乗組員はマレー人ばかりだったが、ついこの間まではオランダの汽船会社のものだった。
船は、上るにつれて、赤道に近づいて行く。太陽は、船の甲板を焼き、とろとろと渦巻き流れている河の水を焼いて、はげしく照りかえし、英夫や、祥子や、謙一を、フライパンの上で煎りあげているように思われた。
「お猿さんが、たくさんいるように聞いていたけど、案外いないようだわ」
「鰐もさっき草むらの中で見たっきり、あんまりお目にかからないな」