Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme
「オランダ人です、オランダの軍人です、こいつらが、ダイヤの一族をだまして日本と戦わせようとしていたんです」
それで大体の事情もわかった。
皇軍に海岸地帯を封鎖された敵の敗残兵は、奥地に逃げこんではみたもののゲリラ戦術をやる勇気もなく、何も知らないダイヤ族をそそのかして、日本人を見つけたら、片っ端から殺してしまえといいつけていたのだ。
日本軍はボルネオへ来て、ダイヤ族を皆殺しにするのだともいいふらした。
クラパはそれに気がついたので、腹が立つのと傷の痛むのも忘れて、単身、部落へ飛びこんで行った。酋長の家には案の定、張本人の白人がいた。クラパは酋長を外へ連れ出すと、オランダ人のいってることが、まるででたらめであることを極力説いて聞かせた。
酋長にもそれで、どうやらわけがわかったらしかった。
クラパは、それから、部落の頭だった者や、若い者にも一人二人、説いてまわった。
それで、今までの形勢がすっかり逆転し、部落の者たちはあべこべにひどく腹を立て、オランダ人を縛りあげて、ここまで引っ立てて来たのだという。
「ことによると、いつかの自動車は、こいつらのじゃあなかったんですかね」