Japanische Klassiker mit Furigana
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ひきょうのにちりんき
秘境の日輪旗
蘭 郁二郎
Lesen Sie 秘境の日輪旗 (ひきょうのにちりんき) von 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 84.829 Zeichen · 169 Bildschirme
「大へんよ、あすこへ行って、あたしたちの寝場所を見つけたら、きっと人がいることを嗅ぎつけて、島の中を探して歩くに違いないわ、そしたら、きっと見つかってしまうわ」
祥子が四人を見送りながら囁いた。そういえば、寝場所ばかりではなく、小屋を作るために集めておいた材料や、命の綱のようなビスケットの缶も、上に椰子の葉をかぶせてはあるが、あの近くにおいてあった。何か人のいたらしい跡を見つけたら、四人できっと血眼になってあたりを探し出すだろう。そうすると、あすこにおいてあるものがみんな見つかってしまい、きびしい大捜索をうけるに違いなかった。
「しまった!」
さすがの英夫も青くなった。
きょう昼の間、あんなに島の中を歩きまわっても人がいなかったのだから、きっとこの四人はどこかこの近くのほかの島からやって来たものに違いない。すると四人が乗って来た船か何かがどこかにつないである筈だ。それを探し出して、四人より先にこの島を抜け出すよりほかに仕様がない。祥子に口早にそのことをいった。
「だって、その船には、誰か仲間がいるでしょう、その人たちに見つかってもどっちみち捕まってしまうわ」