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Japanische Klassiker mit Furigana

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いねのいちにち

稲の一日

中谷 宇吉郎

Lesen Sie 稲の一日 (いねのいちにち) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 10.013 Zeichen · 20 Bildschirme

Aozora Bunko

水温を任意の値に保ったり、或いは必要な温度の上下に、必要量だけ変化させることは、電熱を使って、自動的に作動する装置を作れば簡単に出来ることである。例えば三十度に六時間保って、次に二十度に下げて六時間保ち、さらに三十度にするというようなことを、自動的に調節させる装置は、少し厄介な機構が要るが、原理は簡単である。厄介な機構といっても、目覚時計を一つ買って来れば、あとは手細工で出来る程度の装置である。

照射の方は、実は夜昼を人工的にくり返すというのが目的なので、日光と同じ性質の光を人工で作って、それを或る一定時間ごとに、照らしたり消したりするのである。植物の同化作用には、幸い緑や黄色の光線、即ち普通の電燈の光が一番よく効くので、無理に太陽の光と同じ性質の光を作るまでもないであろう。温室の硝子越しの日光では、紫外線は殆んど全部硝子に吸収されてしまっているが、それでも結構メロンや苺が出来ている。それで少し光の強い電燈と、それに念のために、紫外線を出す水銀燈とを併用すれば充分であろう。そういうランプの光を必要量だけ所要期間中与えることは、水温の調節の場合よりもさらに簡単である。