Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Lesen Sie 空中征服 (くうちゅうせいふく) von 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.687 Zeichen · 215 Bildschirme
六四 暴落! 暴落!
「何のご用でござりますか……本日はちょうどみな休業いたしておりますので、ご用事は明日にしていただきとう存じます」
「みな、休みでしたらあの煙はどうして出るのですか? 」
「あれは、石炭をくべますと自然に出るのでございます」
大勢のものはまた笑った。責任者はきまり悪そうに……
「罰金はいくらでも出しますよって今日のところは、どうか堪忍しておくれやす……もう、こうやかましうては商売が出来まへん。自分の石炭を自分のうちの汽缶にくべて、煙が出るからというて、罰金をとられてはたまりまへん。藁を焚いても、煙は出ますさかいにちっと辛抱してもらわな困ります」
責任者が平身低頭ひらあやまりにあやまるものだから、菊子嬢の一行もすぐ引上げた。
その日の示威運動はとにかく大成功であった。
六四 暴落! 暴落!
挿絵64
不景気には勝てないものと見えて、北浜の仲買店も毎日ベソのかきつづけである。
易者に見てもらっても、生駒の聖天さんにお参りしても少しもよい封が出ない。稲荷さんに頼んでも駄目である。株は毎日下るばかりで家賃さえよう払わない店がたくさん出来た。お妾さんの数も減るし、遊びに行く度は減らせても、結局儲からぬときは儲からんので、人の上前をはねて生きて行こうという狼性の人間は狼狽することもある。