Japanische Klassiker mit Furigana
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くうちゅうせいふく
空中征服
賀川 豊彦
Lesen Sie 空中征服 (くうちゅうせいふく) von 賀川 豊彦 (かがわとよひこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 107.687 Zeichen · 215 Bildschirme
七四 空中村の住民
それは煤煙問題を根本的に研究するためであった。
工場視察によって彼の得た結論は、今日の蒸気機関ほどエネルギーを浪費しているものはないということであった。無用なる努力、石炭の濫費、そして、不衛生なる煤煙の製造! 彼はこのままでは結局姑息な改造で何の役にも立たぬことを発見した。
七四 空中村の住民
挿絵74
発明家大会の第二日もまたおじゃんになった。それは大阪においてはとてもよい考えが浮んでこないから、みな一刻も早く帰りたいと言うて帰ってしまったからである。
ただ、残ってくれたのは、鼻垂先生と天狗先生の二人であった。二人は酸素発生器を携帯して来ているものだから、実によい考えが浮ぶ。
空中村の計画はその一つであるが、空中村と陸地との連絡、空中工場に、空中牧場、空中学校に、空中共産国家、物理化学的の発明ばかりでなく、心理的また精神的の発明までが後から後から頭の中に湧いてくる。
鼻垂先生と天狗先生は賀川市長を市長室に訪問して色々と面白い社会科学発明について物語った。
「市長さん、社会組織も発明によらなければ駄目ですよ」
鼻垂先生は鼻をグスグス言わせながらそう言うた。