Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
くうしゅうそうそうきょく
空襲葬送曲
海野 十三
Lesen Sie 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 95.012 Zeichen · 189 Bildschirme
あんたは、失業者で、あたしはウェイトレス。こんな騒ぎになったればこそ、あんたも大威張りで、物を拾って喰べられるしサ……」
「オイオイ」
「あたしも、お店が焼けちゃったから、出勤しないであんたの傍にいられるしサ、嬉しいには、違いないけれど……」
「嬉しいところで、いいじゃないか」
「でも、あんたには、愛国心が、見られないのが、残念よ」
「弱ったな。僕だって、愛国心に、燃えているんだぞ」
「アクロン号が、来るというから、あたし、考えたのよ」
「何を、考えたのだい」
「日本が興るか亡ぶかという非常時に、お飯事みたいな同棲生活に、酔っている場合じゃないと、ね」
「同棲生活※(感嘆符疑問符、1-8-78) 同棲まで、まだ行ってないよ。六時間前にバラックを建てて、入ったばかりじゃないか」
「あたし達、若いものは、こんな場合には、お国のためにウンと働かなきゃ、日本人としてすまないんだわ」
「そりゃ、僕だって、働いても、いいよ」
「じゃ、こうしない」
「ウン」
「あたしは、サービスに心得があるから、これから、毒瓦斯避難所へ行って、老人や子供の世話をするわ」
「僕は、どうなるんだ」
「あんたは、外に立っていて、ヨボヨボのお婆さんなんかが、逃げ遅れていたら、背中の上にのせて、避難所へ連れて来る役を、しなさいネ」