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Japanische Klassiker mit Furigana

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くうしゅうそうそうきょく

空襲葬送曲

海野 十三

Lesen Sie 空襲葬送曲 (くうしゅうそうそうきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 95.012 Zeichen · 189 Bildschirme

Aozora Bunko

と、千手大尉。

「天佑は迷信ではない。忍耐と努力との極致じゃ」

藤戸大尉は、帯剣を釣る手を憩めて何か重大命令を受けて来たらしい僚友に、哲学じみたことを言った。

外へ出ると、大分風が出ていた。

雲間からヌッと顔を出した弦月の光に、高く盛りあがった濤頭が、夜目にも白々と映った。

僚艦も稍難航の体で、十度ほど傾斜しながら、艦首から、ひどい浪を被っていた。

鹿島灘の護り

いよいよ米国大空軍の来襲は、確かになった。

早ければ今夕、遅くとも明日の夕刻までには、敵影が鹿島灘に現れることになろうと云うことであった。これは全国一斉に、ラジオによってアナウンスされた。新聞記者は、命懸けのテレヴィジョン送影機を、モーターボートに積んで、沖合遥かに出て行った。それの後からはボコボコと、エンジンの音を立てて、幾百艘となく、うす汚れた和船が、同じ方角に出ていったが、これには各々、防空監視員が乗りこんでいた。防空監視員と云っても、完全な男子は出征して国内には居なかったので、四十過ぎの中老組か、二十歳以下の少年か、さもなければ、血気盛んなる妙齢の婦人達であった。それは見るからに、重大任務をやりとげるのに充分な人達とは、お世辞にも、云えなかったが、壮年男子は、予備後備といわず補充兵役にあるものまでが召集され、北満、極東方面に労農ロシア