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Japanische Klassiker mit Furigana

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とってい

突堤

宮本 百合子

Lesen Sie 突堤 (とってい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.221 Zeichen · 15 Bildschirme

Aozora Bunko

狭い廊下の通りすがりに私共の目にちらりと入ったその光景は、場所が南瓜のころがったりしている穢いところだけに、何だか異様な感じがした。

その隣りの部屋に私たちは泊ることになった。さて、窓に肱をかけて、私共は雨の中をおばあさんと一緒に辿りついた猪苗代湖の面を凝っと眺めわたすのであったが、水の色も空の色も同じに濡れた薄灰色で、遙か対岸の山まで煙っている景色は、湖面が広々としているだけに、とらえどころなく思われた。雨脚は目に見えているのに、湖に近いそこは砂地なせいかあたりに雨だれの音さえしないのも、気分を沈ませた。私は早熟な感情で、田舎宿の様子や隣室の西洋人の女の暮しぶり、雨の湖の風景などを眺め味わおうとするのであったが、弟たちは窓に二人並んで物も云わず、簡単に降りこめられた姿である。

暗くなってよっぽどしてから、五分芯の台ラムプが下から運ばれて来た。夕飯の膳には南瓜と、真黒で頭の大きい干魚の煮たのとがついた。なかなかむしれず、箸でたたくといかにも堅い音がする。ほら、こんな音がする、と私共がかわり番こにその黒い干物の煮つけをたたいていると、おばあさんが、自分のお膳にもついている同じ魚を皿ぐるみ手元にとってとう見こう見していたが、やがて、