Japanische Klassiker mit Furigana
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まどのうちとそと
窓の内と外
小川 未明
Lesen Sie 窓の内と外 (まどのうちとそと) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.951 Zeichen · 4 Bildschirme
白と黒の、ぶちのかわいらしい子ねこが、洋服屋の飾り窓のうちに、いつもひなたぼっこをしていました。そのころ、政一は、まだ学校へ上がりたてであった。その店の前を通るたびに、おもちゃのねこがおいてあると思っていました。ところが、ある日、そのねこが起き上がって、脊のびをしたので、
「おや、生きているのだな。」と、びっくりしました。
ねこを好きな政一は、それから、この洋服屋の前を通ると、かならず店のうちをのぞくようになりましたが、太陽の当たらないときは、ねこの姿を飾り窓では見ませんでした。
月日がたって、いつしか政一は、上級生となりました。彼は、また釣りが大好きなので、祭日や、日曜日などには、よく釣りに出かけました。だれでも、子供の時分は、魚釣りが好きなものですが、政一ときては、日に、二、三回もいくようなこともめずらしくなかったのです。それは、川がそう遠いところでなかったからでありましょう。片手にブリキかんをぶらさげて、片手にはさおを持ち、いつも帽子を目深にかぶって、よくこの洋服屋の前を通ったのでありました。
そのころは、とっくに、ねこがいなかったから、彼は、ねこのことなど忘れてしまいました。