Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
りゅうぐう
竜宮
豊島 与志雄
Lesen Sie 竜宮 (りゅうぐう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.547 Zeichen · 8 Bildschirme
」
「この世にまたとない珍らしい物です。実は、この滝壺は竜宮に通じております。わたくしを許して下さったら、竜宮の膳椀を持って来て差上げます。明朝までに、必ず持って来て差上げます。」
「うむ、きっとだね。約束を被ったら、承知しないぞ。」
「はい。明朝来て下さい。」
それで、馬方は河童をはなしてやり、河童は滝壺の底へもぐってゆきました。
翌朝、馬方が滝壺のふちにやって来ますと、河童は約束通り、滝壺から出て来て、竜宮の膳椀を一揃い、馬方にくれました。
その、竜宮の膳椀というのが、現在まで伝わってるのである。所有者は、滝の近村に住む星野某。拝観希望者は、若干の金を寄進することによって、いつでも見せて貰うことが出来る。まったく、稀代の珍品だそうである。
こうなると、話そのものまで、下卑てくるばかりでなく、嘘らしくなってくる。もともと、竜宮の話などは虚構なものには違いないが、現実的な要素が加わってくればくるほど嘘らしくなるのは、妙なものだ。文学についても同様なことが言える。虚構のなかに真実があり、実録のなかに嘘が多い。
*
海中には、竜宮ではないが、魚の墓場というものがある。