Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はしがき

童話集 春

竹久 夢二

Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

少年「先生、さよなら」

少年少女「さようなら」

先生下手へ去る。

第二景

舞台は前景のまま、少年は木の枝など振りて歩きまわる。

少女摘草などする。

この時舞台裏から左の歌が聞える。

ころ ころ 小山の 小兎は

なぜに ころ ころ お泣きだえ

お母さんがないか

実がないか

お母さんは そばに いなさるし

木の実は お山に あるけれど

九十九人の猟人が

九十九谷をとりまいて

母子もろとも打つわいな。

少年「山彦がまた歌い出したよ」

少女「そうね」(耳をすます)

歌が終ると、下手から一匹の兎が呼吸をきらしながら走って出る。

兎「助けて下さい。怖い猟人がわたしを撃ちにくるんです」

少年「その猟人はどこにいるの」

兎「あれあの坂をいま上ってます。もうじきここへ来るでしょう。どうぞわたしを助けて下さい。」

少女「まあ、可哀そうね。兄さんどうしたら好いでしょう」

少年「よし、きっとぼくが助けてあげるよ」

兎「ほんとに、坊ちゃんありがとう」

猟人撃方の構えに銃を持って、下手より急ぎ登場。

少女「あら兄さん」

少年「あ、来たな」鋭く少女に「はやく、かくして、かくして」

猟人「坊ちゃん、兎を知りませんか」

少年「なんですか」