Japanische Klassiker mit Furigana
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はしがき
童話集 春
竹久 夢二
Lesen Sie 童話集 春 (はしがき) von 竹久 夢二 (たけひさゆめじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.531 Zeichen · 97 Bildschirme
「ああ、サンタクロスのお爺さんだ。きっとそうだよ。ぼくんとこへ、クリスマスの贈物を持ってくるんだよ。だけどおかしいなあ。袋を持っていないや。」
老人は、だんだんジャッキイの方へ近づいてきました。そしてジャッキイをだきあげて、自分のうちへつれて帰りました。家といっても貧しい屋根裏で、あくる日からジャッキイは、このお爺さんと二人で、ヴァイオリンをひいて、街を、はずれからはずれまで歩かねばなりませんでした。
お爺さんは、親切ないい人でしたが、ある日ジャッキイの子守唄をききながら、死んでしまいました。ジャッキイは、またある有名な音楽家に救われて、そこの家へ引取られてゆきました。食堂へはいると、そこに写真がかかっていました。それは一人の女の肖像でありました。ジャッキイはそれを見て
「ああ、お母様だ!」
その音楽家もびっくりしてしまいました。ジャッキイは、ポケットから、一枚の写真を出して、その音楽家に見せました。写真のうらには
ジャッキイへ、お前の母より
と書いてあるのでした。その写真と、この額の写真とは、おなじ人でありました。
「お前はわたしの子だったのか」
音楽家は、ジャッキイをしっかり抱きしめて、ジャッキイの眼からながれる嬉し涙を、ふいてやりました。