Japanische Klassiker mit Furigana
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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
Lesen Sie 竹乃里人 (たけのさとびと) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.338 Zeichen · 29 Bildschirme
やつを二、三枚、唐紙の鴨居に張つけて眺めていられ、しきりと面白い理由を説明して聞かせられた、先生はオモチャがすきだなどと人々みやげに買うてゆくようになったのも、何でも面白がったところから起ったのである、オモチャがことにすきであった訳ではない。
絵画についての嗜好は次第に強烈になって、絵であればどんなものでも面白がって見るようで、ある時陸翁の娘の六ツばかりになる児が、書いた絵をこんなに面白いがどうだと見せられたこともあった、晩年自分で絵を画くようになってからは、一層嗜好の熱度を高めた、渡辺南岳草花の巻物に狂気じみたことをやったに見てもその熱度が判る、もう長くは生きていぬと承知しながら、是非その草花の絵をわが物にしたいという執念、何という強烈な嗜好であろう、趣味の興快に乗じては自個の命を忘れるのである、自分の字がいやになったから、少し仮名文字を習ってみたいが、善い手本はあるまいかと問われたのも、逝去二月ばかり前のことであった、
おかしく気取って死際を飾ろうとするような手合とはまるで違っているかと思われる。
趣味を貪っては飽く