Japanische Klassiker mit Furigana
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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
Lesen Sie 竹乃里人 (たけのさとびと) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.338 Zeichen · 29 Bildschirme
のであろう、単に悟ったというばかりでもどうかしら、死ということを一向苦にせないだけの覚悟と精神修養とがなければ出来ないことかと思います、してみると神子田長門の剛勇は未だ悟りには遠い訳でありますが、信長も面白い観察をやるじゃありませんか予も一笑したのであるが。
先生もすこぶる話興に入って、そんなことがあったか、そりゃ面白い話だ、信長もうまいことをいうているなアちょっと悟ったところがある、さすがに英雄だ話せるなどいって笑われ、それから君の実験談というのはとあった、
さよう私の実験というは、犬に対する悟りで、私は児供の時分に、犬くらい恐しいものはなかったです、はは先生もそうでありましたか、外村へ使などにゆく犬の奴が意地悪く森の蔭などからいつでも出てくるもうそれが恐しくてたまらなかった、十五、六歳の頃までも犬を恐れました、それでいつの間にかこの犬に対する悟を開いたのです、犬が吠る彼れ始めは熱心でなく吠ている、その機先を掣して、こちらから突然襲撃するのです、何空手でもかまわないです、彼の咽喉部に向って突貫をやるです、この手断をやればどんな犬でも驚鳴敗走再び近寄っては来ません、この手断を覚てから犬に対する恐怖心全くなくなりました、さあこうなってくると時に犬を撃打して興味を弄ぶ