Japanische Klassiker mit Furigana
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たけのさとびと
竹乃里人
伊藤 左千夫
Lesen Sie 竹乃里人 (たけのさとびと) von 伊藤 左千夫 (いとうさちお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 14.338 Zeichen · 29 Bildschirme
確信かのように伺いますが、私も先生の今のお話には非常に心が動いた訳であります、それほどの先生の確信、たとい少しなりとも何かへお書きになって公表されてはいかがですか、私は是非そう願度思いますが。
予は思わず熱心こめてこういうたのである、先生は、じっと予の方に眼を向けられ。
それはそうだが、このざまではとてもそんなことは出来んじゃないか。
予は強い近視であるからよくは知れなかったが、この時の先生の眼にはたしかに涙があったと思われた、それきり先生は黙してしまい、予も胸塞がる心持で、語を続けることは出来なかった。いかにも先生のいわるる通で、この時分の先生の容体は、人々各番に毎日看護に来るという有様であるから、以上のごとき複雑な問題に意見を述べるなどいうこと出来るはずがないのである。
お互にしばらく黙している内にも、予は我に返って考えるとなく考えた、この問題については最少し聞いておかねばならぬ、こう思ついたので様子を測って、
ただ今のお話について最少し伺っておきたいと思いますが、話をしても宜しゅうございますか。
といって先生の許しをえてから、
私もと申しては少しおこがましい