Japanische Klassiker mit Furigana
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かんざしをさしたへび
簪を挿した蛇
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 簪を挿した蛇 (かんざしをさしたへび) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 9.681 Zeichen · 20 Bildschirme
大人が余りやきもきしないで放っておくというのも一法であるが、それでは少し乱暴である。それにせっかく当局の方でいろいろ苦心をして、理科を物象に変えたり、小学校を国民学校に変えたりしておられるのに、その苦心を全然無にしてはよくない。事柄を教えてはいけない、考え方を啓発しなければならないというのも結構である。絵やグラフを見せて「以上の事から何が分るか」というような問題を出すのも悪くはない。少くも先生はどういう答を期待しているだろうかと子供たちに興味を持たせる点で、十分頭の訓練になる。それで現在の教育法はそのまま是認すればよいので、その上に子供たちに夢をもたせればよいことになる。少くも荒唐無稽な夢をみることを余り阻止しなければよいであろう。迷信や怪異譚なども、実害のない限りは、何も禁止する必要はないと思われる。簪をさした蛇など甚だ結構である。
本の方は、近年面白くて為になるといういい本が沢山出て来たようである。そういうバターと蜂蜜とをねったような本が沢山あって、それらを自由に読むことが出来れば、子供たちはたいへん仕合わせである。しかし余り栄養物ばかり食べさせておくと、芯が弱くなる虞れがありはしないかという気もする。