Japanische Klassiker mit Furigana
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ふんにょうたん
糞尿譚
火野 葦平
Lesen Sie 糞尿譚 (ふんにょうたん) von 火野 葦平 (ひのあしへい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 51.974 Zeichen · 99 Bildschirme
印を持っているからと、うるさそうに出て行ってしまった。赤瀬の奥さんは阿部の処置に対して、ひどく不機嫌で、それはあんまりではないかな、なんぼ後になっては金に困って潰れそうになって居ったとはいえ、もともとは小森が始めた仕事であるし、家屋敷はもとより、田地田畠まで無くし、一生を棒に振ってかじりついて来た畢生の事業である、いくら、こちらで金を出してやったからと云って、御本尊の小森に二割五分というのはいけない、なんぼ少なくとも半分の権利をやらねば可哀そうだ、こんなことになれば、最初トラックが抵当に入っているのを気の毒に思って、少しばかりの金を貸してやったわたしの立場が無くなるではないか、あんまりとは思わないかな、と、赤瀬にも、殊に、顔を見る度に阿部に云った。阿部は初めは色々と弁解し説明もしてみるのだが、いくら口を酸っぱくして述べ立てても納得せず、あんまりではないかなばかりを繰り返す奥さんにしまいには根気まけして、近頃では赤瀬の家にも滅多に寄りつかなくなった。結果に於てはこうして阿部の案が法律的にも効果を持った形になった。一生をこの事業のために費やし、あらゆる苦難とたたかい、ひたすら事業に拘泥するばかりに侮辱に耐え、迫害にも身を曝らして来たが、最近の諸種の事件のさ中にまき込まれ、いったい何が何であるか見当もつかなく