Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しみこぼれ

紙魚こぼれ

木暮 理太郎

Lesen Sie 紙魚こぼれ (しみこぼれ) von 木暮 理太郎 (こぐれりたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.971 Zeichen · 4 Bildschirme

Aozora Bunko

大田蜀山人の『半日閑話』の中に「信州浅間岳下奇談」と題して次の記事が出ている。

九月(文化十二年)頃承りしに、夏頃信州浅間ヶ岳辺にて郷家の百姓井戸を掘りしに、二丈余も深く掘けれども水不出、さん瓦を二三枚掘出しけるゆへ、かゝる深き処に瓦あるべき様なしとて又々掘ければ、屋根を掘当けるゆへ其屋根を崩し見れば、奥居間暗く物の目不知、去れ共洞穴の如く内に人間のやうなる者居る様子ゆへ、松明を以て段々見れば、年の頃五六十の人三人有之、依之此者に一々問ひければ彼者申やうは、夫より幾年か知らざれども、先年浅間焼の節土蔵に住居なし、六人一同に山崩れ出る事不出来、依之四人は種々に横へ穴を明などしけれども、中々不及して遂に没す。私二人は蔵に積置し米三千俵酒三千樽を飲ほし、其上にて天命をまたんと欲せしに、今日各々へ面会すること生涯の大慶なりと云けるゆへ、段々数へ見れば三十三年に当るゆへ、其節の者を呼合ければ、是は久し振り哉、何屋の誰が蘇生しけるとか、直に代官所へ訴へ、上へ上んと言けれども、数年地の内にて暮しける故、直に上へあがらば、風に中り死ん事をいとひ、段々に天を見そろり/\と上らんと言けるゆへ、先穴を大きく致し日の照る如くに致し、食物を当かへ置し由、専らの沙汰なり。