Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

と云う愛称を使って、「ルミーさん、ルミーさん」と呼んでいた。

ところで、シュトルツ氏の家にはジャアマンポインタア種の犬と、欧羅巴種の全身真っ黒な猫とがいたが、その外に、裏庭の方に箱を作ってアンゴラ兎を飼っていた。悦子は犬や猫は自分の家にも飼っているので珍しくはなかったけれども、兎は珍しいので、よくローゼマリーと一緒に餌をやったり、耳を持って抱き上げたりしていたが、やがて自分もほしくなって、兎を飼ってくれるように母にせがんだ。幸子は動物を飼うのはよいが、扱い馴れないものを飼って死なしてしまうと可哀そうであるし、ジョニーと鈴でも好い加減手がかかるのに、そこへ又兎が来ては餌をやるだけでも厄介であるし、第一、ジョニーと鈴に食い殺されないように囲っておくと云っても、この家にはそう云う適当な場所がないしするので、躊躇していると、出入りの煙突掃除の男がこれをお嬢ちゃんに上げてくれと云って、何処からか兎を一匹持って来た。尤もアンゴラ兎でないただの兎であったが、真っ白な、きれいな兎ではあった。悦子は母たちと相談して、結局犬や猫から隔離するには玄関の土間が一番安全だと云うことになって、そこに置いて飼うことにしたが、兎はただ赤い眼を見開いているだけで、何を話しかけてもまるきり手答がないので、犬や猫とは大分工合が違うなあと云って