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Japanische Klassiker mit Furigana

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ささめゆき

細雪

谷崎 潤一郎

Lesen Sie 細雪 (ささめゆき) von 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 150.580 Zeichen · 287 Bildschirme

Aozora Bunko

と、さっきから見て見ない振をしていた瀬越が、

「雪子さんは、白葡萄酒がお好きなんですか」

雪子は笑いに紛らして俯向いてしまったが、

「はあ、コップに一杯か二杯ぐらい。………」

と、幸子が云って、

「瀬越さんは大分お強そうでいらっしゃいますが、どのくらいお上りになれますの」

「さあ、飲めば七八合は飲めるかも知れません」

「酔うと何か隠し芸が出ますかな」

と、五十嵐が云った。

「ところが一向に無趣味なんですよ。まあいつもよりは幾らか口数が多くなるくらいなもんでしょうかな」

「では蒔岡さんのお嬢さんは」

「お嬢さんはピアノをなさるんですの」

と、井谷が答えた。

「蒔岡さんのお宅では、皆さん音楽は西洋趣味でいらっしゃいましてね」

「いいえ、そうばかりでも………」

と、幸子が云った。

「………子供の時分にお琴を習わせられましたので、又この頃浚ってみたくなっておりますの。それと云うのが、近頃下の妹が山村の舞を稽古し始めましたので、お琴や地唄に親しむ機会が多いものでございますから」

「まあ、こいさんが舞をなさいますの」

「はあ、ハイカラなようでもだんだん子供の時の趣味が復活して来るものと見えまして。