Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ままこ
継子
夢野 久作
Lesen Sie 継子 (ままこ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.364 Zeichen · 25 Bildschirme
シッカリと縋りついたままワッとばかりに泣き出した。
中林先生は、その逞ましい腕に、泣いている玲子を軽々と抱き上げるようにして、サルーンへ連れて来た。そこのロココ式の長椅子の上に腰を卸して、泣き沈んでいる玲子のお河童さんを慰めるように撫でまわしてやった。そうして古びたネル一枚の見すぼらしい寝巻姿に包まれた瘠せ枯れている玲子の手足を見まわすと、その男らしい切れ目の長い眼に涙を一パイに浮かめた。汗まみれになった自分の髪毛を房々に撫で上げながら、赤ちゃんをあやすように言って聞かせた。
「可哀そうに……苦労させましたね、玲子さん……」
玲子は中林先生の肩に縋りながら一層烈しく泣き出した。
「玲子さん……僕は今のお母さんが初めてこの家に来られた時からこの女はイケナイ人だ……玲子さんのためにならない人だということを看破っていたのです。ですからこの家に来るのをやめて、あの女のすることを眼も離さずに見張っていたのです。玲子さんにも早く打ち明けようと思っていたのですが、玲子さんは頭はステキにいいんですけども心がトテモ正直ですから、もし僕が、あの女を疑っていることが、玲子さんを通じてあの女にわかって用心させるといけないと思いましたから、わざと黙っていて、あの女が玲子さんをイジメるのを知らん顔して見ていたのです。