Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ままこ
継子
夢野 久作
Lesen Sie 継子 (ままこ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.364 Zeichen · 25 Bildschirme
玲子の今のお母様のズット前のお婿さんが北海道の監獄から逃げ出して来て、久し振りにお母さんに出す手紙なのでした。
中林先生。あたし、どうしたらいいのでしょう。どうぞどうぞ直ぐにいらっして下さい。玲子にどうしたらいいか教えて下さい。かしこ。
三月二十二日大沢玲子より
中林先生様 御許に
……梯子段が二度ばかりギシギシと音を立てた……玲子はハッと吾に返って立止まったが、それでもサロンに来ると、敷き詰めてある豪華な支那絨氈のために足音が消されてしまったので、玲子はホッと安心した。今一度、真向うの仏蘭西窓の下側にコビリついている黄色い片割月を見上げたが、そのまま小さい身体とお河童さんを傾げながら白いマットを敷いた幅広い階段を小急ぎに降りて行った。
巨大な旧式洋館の大沢子爵邸内の春の夜はヒッソリ閑と静まり返って、階下玄関の大時計のユックリユックリとした振子の音が冴え返っていた。
玲子はその時計の針を見ようとしたが、近寄れば近寄るほど背が低くなって駄目なことがわかったので、思いきってその時計の横のスイッチを捻って、白い文字板の二時十分を指している長針と短針をチラリと見ると直ぐにまた、消してしまった。