Japanische Klassiker mit Furigana
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ぞくごくちゅうき
続獄中記
大杉 栄
Lesen Sie 続獄中記 (ぞくごくちゅうき) von 大杉 栄 (おおすぎさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.326 Zeichen · 49 Bildschirme
いくら減食を食っても、
暗室に閉じこめられても、
鎖づけにされても、
依然として騒ぎ出すので、
役人ももう手のつけようがなくなったのだ。
まるで気ちがいだ、野獣だ。
だが僕は、この気ちがい、この野獣が、
羨やましくて仕方がない。
そうだ! 僕はもっと馬鹿になる修業を積まなければならない。
獄死はいやだ
囚人で羨やましかったのは、この野獣と、もう一つは小羊のような病人だった。
巣鴨の病監は僕等のいたところからは見えなかったが、東京監獄でも千葉でも、運動場へ行く道には必ず病監の前を通った。普通の家のような大きな窓のついた、あるいは一面にガラス戸のはまった、風通しのよさそうな、暖かそうな、小綺麗な建物が、ほとんど四季を通じて草花や何かの花に囲まれて立っている。そしてその花の間を、呑気そうに、白い着物を着た病人がうろついている。
僕は本当にどうにかして病人になりたいと思った。もし五年とか、十年とか、あるいは終身とかいうような刑ではいった時には、僕はこの病人のほかには僕の生きかたがあるまいとすら考えた。肺病でもいい。何でもいい。とにかく長くかかる病気で、あすこにはいらなくちゃならんと思った。