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Japanische Klassiker mit Furigana

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みどりいろのとけい

緑色の時計

小川 未明

Lesen Sie 緑色の時計 (みどりいろのとけい) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.276 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」と、おじさんが、聞きました。

「おけいこをしたいんだよ。」

「そんなら、S町の夜店へいってごらん。あのへんには、外人の家族が、たくさんきているから、出ないともかぎらない。」

まったく、雲をつかむような話なのだけれど、おじさんのいうことを聞くと、なんとなく、そうかもしれぬと思うのです。

「S町へいってみるかな。」と、弟が、いいました。すると、おじさんが、

「この時計も、あすこの露店で買ったのだ。スイス製のなかなか正確なやつで。」と、おじさんは、時計をうでからはずして、ぼくたちに見せました。

ぼくは、まえから、いい時計だなと思っていたのでした。形がめずらしく、長方形をして、緑色のガラスが、はまっていました。手にとってみるのは、はじめてだけれど、するどい、ぜんまいの音が、チッ、チッとしています。

「ほかに、いいのを見つけたら、これを正ちゃんにあげるよ。」と、おじさんは、わらいながらぼくの顔を見ました。ぼくには、思いがけないことだったので、

「ほんとう?」と、聞きかえしました。

「ほんとうとも。だが、すぐではないよ。いいのを見つけてからだぜ。」と、おじさんは、いいました。