Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい

美術学校時代の岡倉先生

板谷 波山

Lesen Sie 美術学校時代の岡倉先生 (びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい) von 板谷 波山 (いたやはざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.979 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

それに撃剣が入っていました。先生ふつうの一刀流じゃ満足しないんです。信州の飯田の撃剣の指南番をしていたひとをつれてきてやったんです。その先生の撃剣がおもしろい。みんなで間抜流といったんですが、受け太刀の人は短い扇をさしたり、小さな木剣を持ったりしているんです。打つ方は長い木剣で、それで頭を打ちにいく。そうすると、ひょいと扇を出す。それでひどいやつは後ろに倒れますよ。いわゆる気合みたいなものでしょう。

それを先生稽古するんです。その指南番は校長に説明して、棒の撃剣じゃない、心の撃剣、心胆を練る撃剣だと。しかし生徒はあきちゃっておもしろくもなんともない。中心を打ちにくると、短いのを目と目の間へひょっとつき出す。向うは倒れちゃう。倒れなくても、木剣をふりあげたままどうにもならない。胸を突けば死んじゃうでしょうね。何流とかいっていましたよ。息子が学校の小使なんです。そのお父さんが来て、腰がまがって、もう七十くらいのおじいさんでしたよ。それで岡倉先生うまくなったというんで、打ってみろというと、体操の先生が、わざわざやったわけでもないけれども、正面を木剣でぶって、岡倉先生泣いちゃった。