Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい

美術学校時代の岡倉先生

板谷 波山

Lesen Sie 美術学校時代の岡倉先生 (びじゅつがっこうじだいのおかくらせんせい) von 板谷 波山 (いたやはざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.979 Zeichen · 16 Bildschirme

Aozora Bunko

鐙は、日本の鐙がいいけれども、大きくて邪魔でやりにくいと、弟の由三郎さんが朝鮮にいたものだから、朝鮮鐙の半分のやつを取寄せてつけているんです。なにしろふしぎないでたちで、聖徳太子のような制服を着て、夏は大きな麦稈帽子をかぶり、暑くないようにまわりにきれを下げて馬に乗ってくる。口の悪い生徒は、どうも下手な絵描きの描いた馬上の鍾馗だといっていました。太ってね……

先生は背もそうとう高かったです。太っていましたから、二十何貫といっていました。それは立派でしたよ。鳳眼といいますか、目のずっと切れた……。先生は唐服が好きで時々着用したようで、また非常に似合いまして、唐宋時代の文人墨客を髣髴させます。下村観山筆の肖像のとおりです。

先生があるとき、顔全体漆にかぶれてきた。その理由がおもしろいんです。先生、乗馬の鞭を持っているが、凝り屋だからふつうの鞭じゃおもしろくない。それで後三年合戦絵巻にあるような鞭をつくって、学校で漆をぬって、それがかわかないうちに鞭を持ったからかぶれたというんですが、そうじゃないんですよ。その当時は、いまのように厳格に組がなっていませんで、どの科へでも自由にいって遊べたんです。