Japanische Klassiker mit Furigana
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びしゅう
美醜
豊島 与志雄
Lesen Sie 美醜 (びしゅう) von 豊島 与志雄 (とよしまよしお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.369 Zeichen · 3 Bildschirme
美醜の感は絶対的なものである。私は何のやましさもなく、平然と、蚊と蝿とカミキリ虫とを憎む。
肉体的美醜以外に、或は時としてそれ以上に、精神的美醜を発現し得る人間相互の関係は、思えば恵まれたるものである。――だが、それと共に、私は某女史の言葉を思い出す。某女史は、精神的に立派な人であるが、悲しくも、美しからぬ低劣な鼻を持っている。そして、或時、雑談が鼻のことに落ちた時、淋しい調子で云った。「鼻の話はよしましょうよ。私のこの鼻……生れつきで、自分でどうにも出来ないんですもの……。」
深夜、書斎に飛びこんできた一匹のカミキリ虫を捉えて、やがてそれを死刑に処することを思いながら、また、この虫が玉虫ほどの美を持っていたならばと考えながら、私は、某女史の言葉を悲しく思い出したのである。