Japanische Klassiker mit Furigana
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よしつねのむすめ
義経の女
山本 周五郎
Lesen Sie 義経の女 (よしつねのむすめ) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.735 Zeichen · 8 Bildschirme
、きびしい御政治とは合わぬものです、御勘気のおお根はそこにありました、しかも世の人々はみな父伊予守のはなばなしさに心をひかれています、新しい質実な政治をおこない、乱れた天下を泰平にするためには、衣川のかなしい戦は無くてはならなかったのだと存じます」
「それはよくわかった、けれどもそのおにくしみがなぜ千珠にまで及ぶのだ、河越殿はなぜ討たれたのか」
「伊予守のゆかりでもし反旗でもあげるようなことがあってはならぬ、そうおぼしめしてでございましょう、それが禍の根を刈ることになって、世の中がおさまり、天下が泰平になるのでしたら、河越さまの御さいごもあだではなく、千珠も死ぬことはいといませぬ、わたくしは覚悟をきめました、どうぞ鎌倉へおやり下さいまし」
そう云って千珠は、心のきまった、いかにも爽やかな眉をあげて良人を見、いつぞや京の義姉から来た文をとりだして「このお歌を読んで下さいまし」とそこへひろげた。それは「あと絶えて浅茅が末になりにけり……」というあの一首だった。
「わたくしはお歌の意味をこうだと存じました」
「兄ぎみ駿河守さまはおゆくえ知れず、今またあなたさまが千珠の縁にひかされて、鎌倉へ弓をひかれるようなことになりましては、世の中を騒がす罪も大きく、故三位(頼政)さまのお血筋も絶えて、まったく浅茅が末のあさましい終り