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Japanische Klassiker mit Furigana

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おうがいのけんこうとし

耄碌寸前

森 於菟

Lesen Sie 耄碌寸前 (おうがいのけんこうとし) von 森 於菟 (もりおと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.925 Zeichen · 89 Bildschirme

Aozora Bunko

臨時号にあるが、父はすべてを医師にまかせて病状を少しも問わず、暑いのに御苦労様などいい、泰然とした態度であった。また今日は頭はいいが身体はわるいなど頭脳と肉体とを区別していったという。

なお看護をしたおえいさんの話では、父は彼女に私が帰朝したらよく病状を伝えてくれといったという。また母は父の遺言はきまっているのに些末のことまで気にかかり、継子を憎みその嫁をきらい、父の弟妹すべてを敵視するのでよく実家から来た人々と遠く離れた室で相談していた。したがって病室を見にくることは少く、来ても重態の父に昔からことごとにくりかえす「あなたが死んだら私たちはどうなるの」という質問をしたという。父の言葉で幼い子供孫達はとくに遠ざけられ、私の妻はずっと前から二児をつれて秋田の実家にやられ、臨終には電報の知らせで間に合ったが意識不明の父を見たばかり、孫は祖父を見て「こわい」と泣き出したという。父の実妹の喜美子も気の立った嫂をはばかって近よりかね、尿毒症を起して昏睡する父に母が「パッパ死んじゃあいや」と叫んでとりつくのを、枕頭に座していた賀古さんがたまりかねて「見苦しい。