Japanische Klassiker mit Furigana
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おうがいのけんこうとし
耄碌寸前
森 於菟
Lesen Sie 耄碌寸前 (おうがいのけんこうとし) von 森 於菟 (もりおと) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 43.925 Zeichen · 89 Bildschirme
「ああ、もう帰らなければならぬ。」
突っ立ったまま凝然として動かない。見れば両眼を恐ろしくみはり、その上に相貌全体が刻一刻醜くゆがんで来る。張生は大いに怖れ、
「君は話がすんだのだから早く帰るが好い。もうやがて天明も近いだろう。」
と促したが魏生は無言で直立したまま動かない。張生は牀を叩いて叫んだが依然として屹立したままである。
今は魂身に添わず、張生は牀から起き上って房の入口の方に逃げると、幽鬼は後に従って走る。寺の門を出た少年がいよいよ急に走れば鬼もますます追いせまる。行くこと数里で張生はある人の菜園を横切りそこから路傍に出る境の垣根を越した途端に地に倒れてしまった。鬼はつづいてこれを越えようとしたが硬直した屍にはそれができない。垣根の上から首だけ外に垂らして口から流れ出るよだれが少年の顔に滴り落ちた。
夜が明けてから行人がこれを発見し気を失った張生を助け薑汁を飲まして帰らせた。
昨夜から屍の紛失で騒いでいた魏の家では伝え聞いて隣人知友を迎えによこし、屍をにない帰りようやく柩に納めることができた。
以上の話は清朝中期の文人袁子才の編んだ中国民話集『子不語』