Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
しょっこうとびしょう
職工と微笑
松永 延造
Lesen Sie 職工と微笑 (しょっこうとびしょう) von 松永 延造 (まつながえんぞう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.696 Zeichen · 144 Bildschirme
自分が何かを人に与え得ぬ事だ。」と配達夫は答えると、黒い表紙の書物で、青年の肩を打ち返した。その書物は聖書だったのである。※(始め二重括弧、1-2-54)その頃は未だ下層者の間に多くのクリスチャンが居た。※(終わり二重括弧、1-2-55)
「ウム、そんな事もあるな。たしかにある。私の知っている貧乏な雇人は、ある大尽の家の子に、一銭を握らせて、大きな声を出し乍ら飛んで帰って来た事がある。奴は善い行いをしたのか……それとも復讐をしたのか……自分でも判らないのだ。唯、俺は与えたぞ、与えたぞと叫び乍ら、地面へ、へたばって了やがった。」と青年は厭な表情をして答えるのであった。
と思うと、青年は全く未知な他の労働者に肩を打たれる事がある。
「ヤイ、何をボンヤリしてるんだ。貴様、自分で立っているのか? それともそこに落っこちてやがるのか?」と未知の男は叫んだ。それが矢張り礼にかなっているようでもあった。
「落ちているんだとも。だが、そりゃ、上っちまうより安全なんだ。」と我が青年は答えた。
「洒落やがんない。俺が分らないのか。今俺の友達の奴はな。蒸し釜の蓋のネジがゆるんだんで、それを締め直しに、大きな釜の上に登ったんだ。